Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
話の種に三つ四つの例を挙げると、関西方面で広くいうのは骨正月かしら正月、これは二十日になるともう正月の肴も尽きて、残った骨を食べる日という意味だそうである。中部地方で乞食正月またはヤッコ正月というのも同じ意味らしく、あるいは糟の飯などといって、この日正月の食物の残りを皆集めて、食べてしまうことにしている土地もある。正月の四日に福入雑煮という名で、同じようなものをこしらえる風が、東京などにもあったのを見ると、二十日は多分十五日正月の方に対するものだったろう。その他トロロ正月だの麦飯正月だのと、どんなまずい物でもこの日は腹一ぱい食べておかぬと、一年中ひもじい思いをしなければならぬというなども、起りは一つだったかもしれない。つまりは食べることが儀式の中心でありながら、それがそう大した御馳走でないという所に、こんな名を付けるもとがあったことは皆似よっている。
それからなお進んで、正月の終りの日をミソカ正月、または末正月という名がある。その翌日の二月朔日はことに名が多く、並べ正月、重ね正月、二正月ともヒシテ正月とも、またひと日正月ともいう処があって、この一日だけが多くは休みであった。