Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

これを古風だなどと嘲ることは出来るか知らないが、今ある農法と労働組織を改めてしまわぬ限り、この状態はなお続くであろうし、またそれが田園の生活を、外で思ったほど単調のものたらしめなかった、隠れたる理由でもあると思う。

新しい祝祭日法は、こういうことまで気がついていたのかどうか確かでないが、ともかくも日本の農民は、今までは外からばかり描かれて、自分で自ら知るということが少なかったために、批判の力の不足が、こういう時代になると顕われるのである。毎年毎年きまったことをしていて、変化のない生活だと人には言われるが、それは遠い昔の話で、現在はいかに変えまいとしても、世の中がもうそれを許さない。天然も環境も次々に刺激を与えて、むしろ生活の安全を妨げようとしているのである。そうしてまたこの変化に対処するだけの平生の覚悟が、まだ新たに養われる機会がないのに悩んでいるのである。

これに対して一方に個々の各一年内の生産作業は、単調どころかこれくらい日に変り、また幾つもの節日行事を以て、鮮明に区切られ色どられた生活も稀なのである。工場の日々こそは単調であって、そこに入った者は皆回顧して、若い日の変化の多かった一年をなつかしがっている。