Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
だまり正月(正月二十日)
中国四国のかなり広い区域では、この日を仏の正月といい、あるいはまた「念仏の口あけ」ともいっている。これに対する「念仏の口止め」は、多くの地方では暮の二十五日ごろであった。九州の島々には、正月十六日を鉦起しという例がある。この鉦もまた念仏のために叩くもので、日は少しずつちがっても、近畿地方にも正月第一回の念仏講を、鉦はじめというのは通例である。
淡路の島では十六日を「真言始め」といい、鉦はこの日までは鳴らしてはならぬことになっていた。越後の東蒲原の山村にも同じ日を後生始めといい、前年十一月からこの前日まで、鉦を叩かぬ習わしがある。沖繩の農村でも同じ日をミイグショウ、すなわちまた新後生の日といって、新ぼとけのために燈籠を上げた。東京でこの日をオサイニチと呼び、あるいは餓鬼の首だの地獄の釜の蓋などという名が各地にあるのも、正月仏事を抑制していた名残に他ならぬと思う。
だまり正月(正月二十日)
正月の二十日には、土地によっていろいろの名がある。骨正月という語は近畿地方から、九州にかけて最も広く行われているが、これは正月用意の懸けの魚ももう終りになり、この日はいよいよその骨を卸して食べてしまうからの名と解せられている。