Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
さっそく池田園に電報を打って、送ってもらう手筈をうけた。
ところで、日本の宿屋のお茶というものは、これはまた、何とまずいものであろう。私は、思い切って濃いのが好きで煎茶の急須へ、抹茶の粉をたたきこむことさえあるのだが、宿屋のお茶は、まるで色のついた湯にすぎない。「茶代」というものを取りながら、あれでは、ただの湯の方が、まだしも、ましなくらいである。私は旅行する時に、何はなくともお茶だけは自分で持って歩く。
煙草は、可なり骨を折ってよした。自分は意思が強固だから、何の苦もなく、ズバリとよした、などとは決して申さない。悪戦苦闘の末によしたのだが、よして三十年たったいま、本当によいことをしたと思っている。
やめた理由はいろいろあるが、私は、自分の流儀として、やるからには、第一流のものでないと気がすまない。安煙草を半分にちぎったり、火鉢の中の吸いかけを捜すくらいなら、いっそ、全廃するに限る。私が吸っていた当時は、少くともウェストミンスターかMCC、時には、それ以上のものを常用した。月給が百円にもならないのに、煙草代が四十円を越えた。これには、家内が悲鳴をあげたし、自分でも閉口した。