Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
谷好文
こんなわけで、もしも、モデル代を払うとすれば、当時のみんなに、いくらかずつ払わなければなるまいが、その中で、最も立派なガラッ八といえば……。
そうだ。いた、いた、純情で、だらしがなくて、フェミストで、そのくせ喧嘩早くてスタイリストでもあるが、どこかネジが抜けている。例の娘強盗を風呂敷包みの持ち方で見破った、敏腕な青年記者の谷好文だ。
特派員なんぞで出張すると、汽車へ一回乗るごとに、必ず一人はガールフレンドをひろって来た。八五郎ほどに、アゴが長くはなかったが……。
谷好文
八五郎は、毎朝、明神下へ顔を出す。谷好文は、時々、私の家へやってきた。
私はそのころ、目白台に住んでいたが、朝早く戸をたたくのは、大抵、谷好文の八五郎である。
「なんだ。また喧嘩したのか」
「はい、昨夜も、やっちゃいました。今度こそクビになりそうです」
「仕様がないな。まあ、待っていろ」
私は、それから社へ出かけて、彼のために首をつないで来てやらなければならない。しかし、仕事はよくやった。
大正七年十一月、第一次大戦は終りをつげた。わが国からは、西園寺侯が、全権としてベルサイユへ出かけた。