Japanische Klassiker mit Furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme
而うしてその結果はまたこれを海に流す七日目よりも、かえってその前の六日間を、重んずる傾向を強くしたのである。
燈籠の製作は、紙の民間普及より早い気づかいはない。京都や奈良でこそすでに足利期の末頃から、珍しい形の盆燈籠の、貴人の間に賞翫せられたことが見えているが、それを地方に住む者が利用し得たのは、また大分後のことでなくてはならぬ。津軽年代記の元亀元年の条に、流火焼諸人見物とあるのは、単にこの地方の流火行事が、もうあの頃から七月七日であったという証になるだけで、その火は松の火でも藁炬火でもすむ。現に今日もなおそれですませている地方は多いのである。それからいよいよ蝋燭が自由に求められるようになっても、ネブタはまだ暫くの間はただの四角の燈籠であった。
たとえば寛政五年の外南部の大畑のネブタ流しは「牧の朝露」という紀行に「六七尺一丈ばかりの竿のさきに、彩画かいたる方なる火ともしに七夕祭と記して、そが上に小笹芒などさし重ね云々」とある。これはまだ僻地だから真似得られなかったとも見られるが、これと大よそ同じ頃の奥民図彙という見聞録の、弘前城下のネブタ祭記事にも「万燈は四角、上に風流を付く、青森にて見たるものとやや同じからず」