Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

て行かれる山口の栞となるのかもしれない。

うっかりこんな説を信じてしまうのも浅慮であろうが、これが確かにそうだ、そうでないと決するまで、ここに立止まって待っているということは、年をとった者にはどうしても出来ない。それで私などはこれはこの程度にしておいて、なおその次に起り得る問題の幾つかを、出来る限り片づけて見ようとするのである。

○

誰でもそうたやすくは合点すまいと思う疑問は、仮にミカワリが自ら進んで身を改めることだったとしても、それが一転して多摩丘陵地帯の、怖ろしい婆さんの名になったのはどうしたわけか、ということであろうと思うが、この点は比較的私には答えやすい。単に一つ目小僧の付近の類例があるというだけでなしに、忌を守らぬ者の心の不安は、いつでもこういう形を以て表出せられているからである。妖怪変化の出現というものが、大体にこの法則に支配せられていた。

人のよくいう話は、オバケなど今時あるものかと、半分の勇気を持って行く者が、きまってキャッと叫んで還って来る。古い常識に留まっている者は、始めからおじけているから冒険はしないのみか、むしろそういうこわい話の流伝に参与するのである。