Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

以前そういう不謹慎なことをする者がめったになかったろうことを考えると、これらはただ家の中に集まって、睡らずにいた人々の話柄であって、ちょうど庚申の由来霊験を説く話、または大年の晩には大きな火を焚いて、知らぬ旅人にも親切を尽すべきものだという類の民間説話が、数多く残っているのも原因は一つであったろう。ただそういう中で一つ目の方は行われている区域が広く、見返り婆の方は大分狭いらしいので、後者が後に起りかつ一方の暗示によって、誘致せられたかと思われるだけである。

人はまだ十分には承認してくれないかもしれぬが、この一つ目小僧についてはずっと以前に、私はほぼ気がついていただけのことを書いておいた。日本にはこの一つの想像が、ことに盛んに展開していたというだけで、これは決してこの民族の間のみに限られたものでないことを、今でも私は信じている。ただ何としても不思議でならぬことは、そういう月もない頃の夜の真夜中に、里をあるいてまわる神の眼を、たった一つとはどうして考え出したかということである。古く溯って行けばいかなる信仰でも、みんな説明がつかなくなることは同じであろうが、この点は特に注意してよい不可解であると思う。