Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

信心の深い土地では、二十三夜にも月々順まわりに、まだ祭の集まりをしているのだが、これには大事な月とそうでないのとがあるのだから、年に六回となり三回となっても差支えはないので、ただ家々だけでの思い思いの企てではなく、同じ土地に久しく住む人たちの、共同の祭ということが肝要であった。それから集まる日には風呂を立てて、必ず身を潔めるということも意味がある。何か不幸のあった家はそのあと三年間、たとえ順番がまわって来ても祭の宿をさせなかったこと、これもまた外国から来た宗教にはないことであった。

女と男とが祭を別にして、二十三夜や庚申の頭屋では、男が食事をこしらえ、女は皆他の家へ遣ってしまう処も方々にある。この祭の供物だけは、女に食べさせてはよくないという俗信もまだ残っている。そうして女はまた女だけで、その一夜前の二十二夜に、集まって月待をしていたのであった。こういう信仰は女の方が強いので、現在は二十三夜よりも、二十二夜待の方が盛んな地方もある。

大病人があるとこの日を期して七人待八人待をした。また多くの仲間で一しょに夜明かしをしてもらうと、願いごとがかなうとも、手業が上手になるともいう者がある。