Japanische Klassiker mit Furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme
そのうち、自慢そうに持ち出したのは、ササラバサラと馬糞石だ。馬が、食べものと一緒に毛をのみこむと、胃の中で、胃液に練り固められたのがササラバサラで、別名を馬化玉という。椿の実くらいの格好である。馬糞石は、馬の腹で固まった石灰質の玉、直径四寸ほどあった。
明治天皇の乗馬の蹄鉄やら、ビルマで発掘した千年前の馬上の仏像やら、一つ一つに能書がつくのだが、名題の話術の名人だから、新講談をきくくらいには退屈しない。
「この間都築馨六さん(枢密顧問官)にあいましてね。キミは馬を集めているそうだが、どのくらい持ってるかというから、さよう、五、六百はあるでしょうと、答えたら、都築さんびっくりしましてね。そんなに沢山、どこへ飼っておくのだ。ボクは、せいぜい五頭か六頭だと思っていた……」
これには、大笑いしたが、小波氏は明治三年生れだから、私よりは、一回り上だ。
「あなたも、馬を集めなさいよ。今から始めれば、私よりも、もっと集まる」
さんざん、すすめられたが、私も、そして銭形平次も、ついに、玩具集めはしなかった。帰りがけに気がついたのだが、小波邸の靴脱ぎには、大きな「下馬札」