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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

本当に千両なんだぞ……」

活字で書けば、味もそっけもなくなるが、裏店住まいの貧乏暮らしで、女房相手に、一段一段と盛り上がってゆく心の動き。なるほど、心理描写とは、こういうものかと、後に小説を書くようになって、どれだけ、助けになったか知れない。

講釈では、松鯉。伯山。先代馬琴なんぞが活躍していたが、若いファンのあこがれは、何といっても娘義太夫である。戦後のジャズやロカビリー。大正中期の浅草オペラも、若人を熱狂させたけれど、夢中になった程度では、娘義太夫は、段違いであった。

京子。綾之助。小土佐から、朝重。昇之助などの名前は、まるで女王様であった。黄色い声を張って伸び上がると、花かんざしがバサリと落ちる。

「ドウスル、ドウスル……」

ファンは、ここぞとばかり親不孝声を振りしぼって、下足の札で伴奏を入れる。

一席終って、次ぎの席亭へと人力車を飛ばすのを、何十人のファンが真っ黒にかたまって、ワッショ、ワッショと、おみこしのように……。

むろん、わが芳助は、いつも先頭を切って走った。

江戸の匂い

何の道でも、そうであるが、うまいから人気があるとは限らない。私のきいた娘義太夫では、京子はさすがにうまかった。