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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで、笑い茸であるが、銭形平次捕物控に「笑い茸」という作品がある。例の「銭形百話」の時に、数の不足を埋めるために、題を先に考えて、あとから作品を書き上げた中の一つである。これを例にとってみる。

何かの本を読んでいるとか、図鑑を調べているとかして、笑い茸というのを思いついたとする。これは、面白いな、と思うが、単に笑い茸をたべたというだけでは、トリックにならない。

そこで、トリックを考える。大ぜいの人がみんな、これをたべてゲラゲラ笑った。ところが、その中に、実は、たべていないやつがいる。たべた人間もいるが、たべていない人間もいる。それが、たべたような顔をして、一緒になって、ゲラゲラ笑ってみせる。こうなれば、これは一つのトリックである。

だが、トリックだけでは小説は生れない。そこで登場人物の性格を考えてゆかねばならない。非常にずるい弟がいるとする。これが兄貴の財産を自分のものにしたい。笑い茸をみんなに食べさせて、その中で、兄貴だけが死ねるような工夫を考える。それがその通り行かないで、思いのほか手違いが出来る。それには弟の方と兄の方と、それぞれに女がからんでくる……。