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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Lesen Sie 胡堂百話 (こどうひゃくわ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.386 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

後世に伝えるためには、それも、かえっていいかも知れぬ。

ところで、私の収集は、版画だけであって、肉筆は含まない。風景画に限ることにして、美人画には手を出さない。

浮世絵における美人画は、ほとんどがプロの女性である。私は、必ずしも、お女郎を軽蔑するものでなく、近頃の汚職議員や無能官吏より、はるかに高尚であったとさえ思うのであるが、それにしても、あの不健康な絵姿を書斎や客間に、かける気には、なれない……。

と、いうことを、家に来た、ある浮世絵商に話したことがある。しばらくたって、彼は再びやって来たが、

「あッはッはッ。世の中には、おかしな人もありますよ。浮世絵収集家のくせに、お女郎の絵は絶対買わんという頑固な人もありますからね。はッはッはッ」

と、私の前で、大口あいて笑った。私は世の中には、健忘症の男もあるものだと思ったが、それほどに、美人画を締め出すことは、珍しいのかも知れない。

ヨネ野口は、英国のある邸宅で、暖炉の上にかけてあった北斎の「赤富士」について質問され、答えることの出来なかったのが口惜しくて、浮世絵研究をはじめたというが、私の東海道ドライブと、牛山氏に笑われたのも、それと同じだと言えるかも知れない。