轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

07 一九四〇年(昭和十五年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页

青空文庫

詩的です。リリカルであって精神の力に貫かれたものがあります。

こうして、爪先一分ばかり、前の作品を抜いたわけよ。ジワジワとこれから各作で前作をぬくつもりです。どうかこの作も、私からのおくりものの一つとして下さい。

七日のお手紙のなかの「アナウンスした」を「したと聞いたが」と訂正して下すったこと、私はうれしいと思います。御話したとおりに。ああいうところに私たちの生活感情の何とも云えない思いとその思いの美しくあり得る精髄がこもっているのですものね。それは全くそうよ。もしそういう感情が私たちの生活の一つの美として感覚されていないとしたら、たとえば、この間の大きい濤に私がゆられ、ゆりあげられた何日間かの心持を、そのあとにかいた手紙のああいう情感では受けられなかったわけですものね。ああ、でも考えればあの折(こないだの)私は半ばものぐるいでした。それはそうねえ。誰がそれを咎めることが出来るでしょう!

ロマンティシズムの問題、そうだったの? この頃のような生活の周囲の空気だと、私は正しい沈着且つリアルな「見透し」そのものが、とりも直さず人間精神の美をなすものであって、その美の自覚された美感というものが、どんなに大切なものかということを深く考えます、バックの所謂自覚された正直さという表現のもっと成長したものとして。