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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

07 一九四〇年(昭和十五年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页

青空文庫

十一月二十四日

それから又『文芸』で評論の選者に私を入れようかと云ったら小林秀雄は鶴さんを推した由。それはそれでいいと思いますし、私はことわりますでしょう。よしんば小林秀雄がよかろうと云っても。小説の選者にと云ったら青季不承知の由。これも面白いでしょう? 宇野は賛成の由。いろいろね。そういう場面へ評論の仕事で加りたいと思わないから。しかし、それとは別に、やっぱり面白いものがあります。余り長くなるからこれだけにしておいて、表。

十一月一日から二十一日迄。甲三、乙十七、いきなり丁一。これは偶然なの。いろいろ考えていて眠れなかった結果です。起床七時です。読書、私は本を別のになってしまったけれど一一五頁。これは十一日からの行事として。もう一つの方さがします。

きょう寒いので、どてら、おそくなって気にして居ります。かぜお大切に。本当にもって行けばよかったこと、御免なさい。

十一月二十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

十一月二十四日  第八十信

雨のわりにおだやかで助ります。でも、そちら冷えましょうね。ポンポコおくらして本当に気になること。

この頃郵便小包のシステムがかわりましてね、市内小包六銭というまことに親愛なものがお廃しになったのよ。