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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
07 一九四〇年(昭和十五年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页
そこには分裂がある、などという皮相の結論ではありません。
こうして、自分を新しく意識し、生活の又新しいよろこびが綯いよせられたりして、夏前とは自然異った日々が前に期待されます。だから、今年は本質的にいい歳末ね。よく仕事もしたし、というばかりでなく。私としてはしかもくらべるものなきお歳暮頂いたし。ホクホクよ。ああ何と微笑まれるでしょう。何と微笑まれるでしょう。
意気地を出して勉強おし、というところ。そうお? 私意気地なし? ソラ勉学勉学というの思い出します。二十日までには、やっぱりぎっしりよ。国府津へは連中どうするのでしょうか、まだ不明です。赤子がきっと東京では駄目かもしれず、この間も夜中ふるえたりいたしました由。すこしずつ大きくなって来て、却って妙に弱いのね。ああちゃんには大いに同情いたします。
婦人作家の会のことは、文学上リアクショナルなもの(プログラム)をおしつけられないようにということからで、この成立には個人的な面白いことがあり、出来たらやはり皆妙に上ずったのばかりではないから、リアクショナルなものでないようにということが本筋になって来ているわけです。