轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
07 一九四〇年(昭和十五年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页
線とか棒とかにやっぱり癖はあるものと思うのです、気になるというのは、二年のどこかに私の日記で「狐の姐さん」という題のがあって、それにも例外にカギがかかっているの、そして、七十二頁というところがボヤケているのを七とインクでかいてあるの。
そんなこと気にするのはあなたにとって全く片腹お痛いことでしょうか、もしそうだったら御免なさい。でもね。七という字にも、と(字の頭のひっかかる筆づかいに)見覚えがあるように思うの。これも妄念の一種なりや。もしそうならば夏なお寒いような工合ですね。どうぞあしからず。
あなたも、目録室を出て右へ行って、一寸段々のぼったところでおよみになりましたか、一寸遠目には暑そうなところですね。そして、やはり目録室の正面に、高間惣七のねぼけたような花園の大きい油絵がかかって居りましたか?
やっと今、あらましの小説をよんだところです。発表年月が、はっきりしなくてどうも見つからないのもあります。
「顔」「伊太利亜の古陶」「心の河」「小村淡彩」「氷蔵の二階」「街」をよみ、「高台寺」「白い蚊帳」が見当りません。
「顔」その他、勿論今日から見ればいろいろ申すべきところありますが、作品としてつかえます。