轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
07 一九四〇年(昭和十五年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页
入っている写真もそれぞれの意味で、日本文学にとって歴史的なものをふくんで居ります。文学史というものの性質を、考えさせるものです。文学史とは、こういうものに描き出された面が果して文学史でしょうか。文学史の材料というものも考えます。文学史は其々の時代の作品に即して行かないと、どういう方へ漂流するものであるかということを真面目に沈思させるものです。
作品を生のままによんで、そこから現実をつかんで所謂文学史の内容を見きわめられるだけの文芸批評家が必要です。
この間、『都』の「大波小波」に女の批評家出よ、という短文があってね、私は批評家にちがいないけれど小説が本分で「自分でも、謙遜だろうが『作家の感想』と云っている。」あとは板垣直子一人、その本質は、と『文芸』に出ていた批評家としての生い立ちという女史の文章にふれていて、女の批評家出よ、と云っているのです。これは、そう容易に、はい、出ました、と出ないものですね。いろいろ考えて面白かった。日本の社会、文化での女のありよう、文学での女のありよう、それらを考え合わせると、女は、女流というところでとかく一寸風よけしていてね、私だってあなたが評論をおかきになれば、おそらく「作家の感想」