轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
07 一九四〇年(昭和十五年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页
レバーをのむときのようよ。ああこれだけのむと、あしたもてる、そんな慾ばった感じで血の殖える感じ。
私は痛切に感じます。私は作家として小手先の面白さでまとまるようなものに生れついていないで、その全部の育つためには自身なかなか骨を折って、ぶつかって全重量を傾けるに足る素材のいる時期に入って来ていて、しかも素材を日常の中からつかむ(そんなに大きく)には、それだけの大きい勉強がいるという、そういう作家なのね。
あの文庫よんでいて、一つの云うのがおしいほどいいテーマを感じました。それは「海流」の中にも一寸出て来る重吉の家のあきないの推移の本当に基本をなした動きをずーっと勉強して、今日女の事務員が精米に出張している、その日への過程ね、これは一つの立派な堂々たる素材であり、テーマです。安積の米屋、百姓とのいきさつ、その百姓とKとのいきさついろいろ。これは二年ぐらいあとでものになるのよ。いいでしょう? 大したヒントをとらえたでしょう? うれしさはそういう点で二重三重よ。日本と日本の家庭の一つの典型のエピック。リアルによく勉強し、楽しみです。こういう大きい作品のプランがあるといそいそね。