轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

07 一九四〇年(昭和十五年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页

青空文庫

ニュアンスのごく濃いものです。よろこびの豊富横溢している数章と、この希望のそよぎは風の中にあって、という句との間には、時間という虹のそり橋が描かれています。しかも、瞬間に圧縮されるめずらしい形での生活としての時間が描かれていて、なかなか興味つきぬものがあります。插画が作者たちの手で入念に描かれていて面白いこと。

紀さんは、なかなかよく経験して来ています。責任(部下の生命その他)を深く知って来たというだけでも人間の重みが加りました。生活のモラルのなかで、責任という感覚は大抵、一家の範囲を出ないのが多いから。(一家の父、一家の主等々。日常的世帯的)勿論、あり得る最大限のひろさでそれが感じられているのではないけれども。皆が価値評価に対する従来のめやすを揺られるところは大変面白い。歴史の中ではっきりしためあてがあって経過されてゆく事情、条件というすじが通っていないから、現象的にああだのにこう、こうだのに一方にはああ、と並べて、変な空漠を感じている。これは面白いことね。

やっぱりそうだけれども、紀さんが、歴史というものに大変興味をもってかえったのは面白いと思います。