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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
07 一九四〇年(昭和十五年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 289,044 字 · 575 页
『年報』もそのようにしてありますから。目録念のためにかいておきましょうね。
(1)『朝日年鑑』 九年度
(2) 同 十年度
(3)『医典』
(4) 小南の本
(5) 浅田の本
(6)『経済年報』 八年度(四冊)
(7) 同 十四年度(四冊)
(8)『組織論』
(9)『月刊ロシア』合本 一冊
十五冊
只今はこれだけです。もしお気づきがあったらお知らせ下さい。
足袋は今はくのがありませんから、純綿ではない何かお送りいたします。そちらのひどくなったのを、やはりとりすてにしないで送って下さい。古いのでも手入れをしておけば木綿は木綿の甲斐がありますから。どうぞいろいろのもの(下につけるようなものも)そのおつもりで。これは特別お願いいたしておきます。
私の名代のこと、多賀ちゃんはもうそのつもりで心得て居ります。しかしこの間うち一緒にそちらへは行きましたが、お目にかかるための順は分っていないから明日つれて行って、すっかり教えましょう。勿論わかります。その方が私も安心ですから。寿江子はこの頃いろいろ勉強はじめていて目白へもあまり来ず、フーフー云ってやって居りますから、こちらは当に出来ません。