轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
「税のしるべ」大蔵財務協会、1955(昭和30)年1月~7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,364 字 · 178 页
、私はそうですかと答えるだけです」
「侍が臆病者と云われて、そうですかで、済むと思うのか」
「海保さんがそう云いたいものを、私が止めることはできませんからね」
「臆病のうえに卑怯者だ」と、帆平は罵った。
「どうして、そんなにどなるんですか」と、深喜が云った、「貴方が、もし大塩という人に続こうと思うのなら、他人の意見を訊くこともなし、私などに喧嘩を売ることもない、さっさと思うようになすったらいいでしょう」
「おれが喧嘩を売るって」
「天下とか、政治とか道義とか、口でいきまくくらいのことはたやすいですからね、また臆病者だとか卑怯者なんていうことも、口で云うぶんには、たやすいものですよ」
帆平が「こいつ」と云った。
井上八郎が「二人ともよせ」と云った。千葉栄次郎は黙って酒を飲んでいた。塚田、稲垣、大羽たちは、栄次郎が黙っているので、これも知らぬ顔で聞いているし、庄司弁吉などは、にやにやしながら、もっとやれもっとやれ、とでもいいたげな眼で深喜を見た。
海保帆平は腕も立つが、向うっ気が強く、口が荒く、喧嘩っ早いので、平生みんなからけむたがられている。井上もいちどは「よせ」