轻松读懂日语经典作品
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
「税のしるべ」大蔵財務協会、1955(昭和30)年1月~7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,364 字 · 178 页
三
そうなれば、妹たちにも、それ相応の縁談があるだろう。それまで辛抱してもらうよりしかたがない。深喜はそう思って、そのことは考えないようにした。
秋田平八とは、月に二度くらいずつ会った。淵辺道場はうまくゆかなくなり「門人も減るばかりだ」などという話を聞いた。
「私も、身のふりかたを考えなければならないらしいよ」
「なにか思案があるのか」
「ないこともないが、いずれそのときになってから相談するよ」
そんな話も出たが、しかし、すぐにどうということもないらしく、天保八年の二月を迎えた。
三
天保八年二月、大坂で大塩平八郎の乱が起こった。
数年まえから、全国の各地に、凶作や不作が続き、その地方には餓死者も出たし、江戸でさえ(甚だしい米価の騰貴で)饑餓に迫られる者が多くなった。
幕府では『米価抑制』と『貧民救済』についていろいろ手を打った。
だが、今も昔も、政治が、実際の必要に応じて行われる例は少ない。米価を抑制すれば、商人たちは米を隠してしまう。当時は封建政治だから、まだ『幕府の権力』をもちいることができた。しかし現実には、その『権力』も『経済力』の支えなしには存在することができなくなっていたし、むしろ『力』