轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

「税のしるべ」大蔵財務協会、1955(昭和30)年1月~7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,364 字 · 178 页

青空文庫

と、幹太郎は云った、「そのためにも、ぜひお眼にかかってお詫びを申上げたい、というふうに云ってもらったら、どうだろうか」

久三郎は不得心らしかったが、ともかくやってみましょう、といって立ちあがった。幹太郎は呼びとめて「ついでに野口がどこに預けられているか聞いて来てくれ」と頼んだ。

白川が去ったあと、幹太郎は道場へいって「稽古を終るように」と云い、上村と伊勢の二人を自分の部屋へ呼んだ。

二人は汗を拭き、着替えをしてきた。

幹太郎は野口重四郎の件を話した。二人とも噂を知っており、野口が女といっしょに捉まって、伴れ戻されたことも、(さっきの白川久三郎の態度で)察していたらしい。だが「なんとか救う法はないだろうか」という幹太郎の問いには、まったく否定的であった。

――そういう不倫な問題にはかかわりたくない。

という気持をはっきり示し、たとえ自分たちが奔走するにしても、野口を救う手段は絶対にあるまい、ということをほのめかした。

「そうでなくとも」と、伊勢万作が云った、「富原老職は頑固でわからずやでおまけに強慾な人ですから、もし先生が詫びでもなさるお考えならおやめになるほうがいいと思います」