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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁

青空文庫

――そもそも、西涼の兵馬をあげて、倶に天をいただかずと、神明に誓った当の仇敵は、魏の曹操ではなかったか」

「…………」

「その曹操のため、敗れて漢中に奔り、張魯のため、よい道具につかわれたあげく、一族の楊松などに讒せられ、腹背に禍いをうけ、名もなき暴戦をして、可惜、有為の身を意義もなく捨て果てようとは。……さてさて、呆れた愚者。辱知らず。父の馬騰もあの世で哭いているだろう」

「……ううむ」

「何が、ううむだ。思え、泉下の父の無念を。……たとえ御身が玄徳に勝ったところで、歓ぶものは誰だか知っておるか。それは曹操ではないか」

「賢士。目がさめた。ゆるしたまえ。ああ誤った」

馬超は、がばと、身をくずして、李恢のまえに哭き仆れた。

このとき李恢は満身から声を発して、

「悪いと気がついたら、なぜ幕外に潜めておる兵を退けんかっ」と、あたりを睨まえた。

隠れていた武士たちは胆をつぶして、こそこそ消えた。李恢は、馬超の腕をとって確と自分の腕に拱み、

「さあ、行こう。劉玄徳は御身を待っている。決して、辱めはしないよ。わしがついている。わしにまかせておくがいい」

成都陥落

一

馬超は弱い。