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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
御林の火
一
また吉※(「二点しんにょう+貌」、第3水準1-92-58)兄弟も、親類一族をかりあつめ、約三百余人の同勢を作って、
「郊外へ狩猟に行く」
と称し、ひそかに武具を揃え、馬をひきだし、物見を放って、街の空気をうかがわせていた。
さて、もう一名の同志金は、王必と交わりがあるので、夕方から彼の招待をうけて、東華門の営へ出かけていた。
御林の火
一
街は戸ごとに燈火をつらね、諸門の陣々も篝に染まり、人の寄るところ、家のあるところ、五彩の燈にいろどられているため、こよい正月十五日の夜、天上一輪の月は、なおさら美しく見えた。
王必の営中では、宵の口から酒宴がひらかれ、将士はもとより、馬飼の小者にいたるまで、怪しげな鳴物を叩いたり、放歌したり、踊ったり、無礼講というので、いやもうたいへんな賑いだった。
「もう、もう……飲けません。ぼつぼつ、おいとまを」
金は、大酔を装って、酒席を退がりかけた。王必が、眼ばやく見つけて、
「いつになく、早いじゃないか。酒宴はこれからだ。まあ座に戻り給え。おいおい、金※(「ころもへん+韋」、第3水準1-91-80)を帰してはいかんぞ」
盃を持った手を高くあげて、遠くから声をかけていると、そのとき営中の二ヵ所から火が出たと告げる者があって、酒席は一瞬のまに暗黒となった。