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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁

青空文庫

三

三

蛮歌や蛮楽、酒はめぐり、興は燃え上がる。軍は勝ちだと、みなきめていた。

楊鋒も大いに飲み、大いに酔って、孟獲や孟優と杯を交わしていたが、ふと朶思大王を見て、

「わしの連れてきた眷族の中には、年頃の娘も大勢いる。ひとつ余興として彼女たちに踊らせ、その後で酌をさせようではないか」と、諮った。

大王は手を打って、

「どうだ、兄弟」

と孟獲、孟優を振り向いた。

「それゃあいい」

二人とも異議はない。いや、ないどころか、孟優が起ち上がって、これを座中の蛮将たちへ、道化まじりに披露した。

「ただ今から美人連の踊りをご覧に入れるが、垂涎のあまり気絶しないように」

万雷のような拍手、また拍手だ。楊鋒は口笛を吹いて、彼方をさしまねいた。前もって、余興の効果を考えておいたものだろう。声に応じて一列の美人が身振り揃えて酒宴の中へ歩いてきた。

蛮娘の皮膚、みな鳶色して黒檀のように光っている。髪をさばき、花を挿し、腰には鳥の羽根や動物の牙を飾っていた。そして短い蛮刀を吊り、ずらりと輪になったり、輪を崩したり、尻を振って跳ね踊るのだった。

やんや、やんや、満座も共に浮かれ出しそうな騒ぎである。