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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
二
といい、ある者は、
「それを拒んだら、荊州全体の領有まで、呉から棄権したこととなろう。三郡だけでも受取っておくべきだ」と主張する者も多い。
また、使者の伊籍が説くには、
「――それと共に、呉が合※(「さんずい+肥」、第3水準1-86-85)をお攻めになれば、曹操は漢中にいたたまれず、急遽、都へ引揚げましょう。玄徳は、直ちに、漢中を取ります。そして関羽を召し返して、漢中に入れ、荊州全土は、そっくり呉へ返上申す考えである」というのだった。
だから、三郡を受取るには、条件付のようなものだった。結局、張昭や顧雍などの意見も、みなそれに傾いたので、孫権もついに肚をきめて、伊籍からの交渉を全部容認し、ふたたび魯粛を荊州接収のため現地へ派遣した。
二
荊州の領土貸借問題は、両国の国交上、多年にわたる癌であったが、ここにようやく、その全部とまではゆかないが、一部的解決を見ることができた。
そこで、三郡の領土接収が無事にすむと、呉と蜀とは、初めて修交的な関係に入り、呉は、大軍を出して、陸口(漢口上流)附近に屯し、
「まず、魏の※城を取って、つづいて合を攻めん」
と、大体の作戦方針をそうきめた。