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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
酒中別人
一
何ぞ一鞭して、あなたはこの成都へやって来ないか。実に遺憾だ。成都の同志は首を長くしてあなたの兵馬を待っているものを。
そう書いているところへ「お客さまです」と、家人が告げにきた。
張松はあわてて手紙を袂へかくして、客間へ出てみた。見ると酒好きな兄の張粛が、もう酒の瓶をあけて飲んでいた。
「なんだ。あなただったのか」
「顔いろが悪いじゃないか」
「つかれですよ、公務がいそがしいので」
「つかれなら薬を飲め。さあ、酌いでやろう」
張松も思わず酒をすごした。兄はなかなか帰らない。長尻につられて彼も酔った。そのうちに二度厠へ立ったが、急に、兄の張粛は帰るといって出て行った。間もなく、入れ代りに、成都の兵がどやどやと入ってきた。有無をいわせず張松を搦め捕り、家人召使い、一人のこらず拉致して行った。
翌る日、市街の辻に、首斬りが行われた。みな張松の一家であった。罪状書の高札には、売国奴たる大罪が箇条書してある。直訴人はその兄だったと街のうわさは喧しい。その兄と飲んでいるうち張松が酔中に袂から落した自筆の手紙が証拠になったものだという。
酒中別人
一
葭萌関を退いた玄徳は、ひとまず城の城下に総軍をまとめ、水関を固めている高沛、楊懐の二将へ、