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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁

青空文庫

二

彼はすぐ兵一隊に命じて例の車輛をこれへ曳いてこいと命じた。

二

一個一個、被布をかけて、軍中深く秘されて来た二十余輛の車がある。兵はやがてそれらを残らず押してきた。

「被布をとれ」

孔明は命じた。

まるで一軒の小屋ほどもある箱がどれにも載っていた。なにが現われるかと、人々が好奇の眼をみはっていると、取り除かれた被布の下から大きな櫃が見えた。

十余輛の車は、黒塗りの櫃を載せ、あとの十余輛には、紅の櫃が載せてある。

孔明は鍵を持って、自身、紅い櫃だけをことごとく解体した。驚くべき巨大な木彫の怪獣が、車を脚として、立ち並んだ。獅子の如き木獣、虎の如き木獣、角のある犀の如き木獣など、どれもこれも怖ろしく大きくて魁偉である。

「どうなさるのです、一体これを?」

「はるばる、成都から押させてきた二十余輛の車は、これであったのですか」

諸将は孔明の意中を怪訝った。

次の日、蜀陣は洞口の道に当って、重厚なる五段の備えを立てた。

孟獲は前日の勝ちに驕って気負いきっていた。木鹿王と共に陣頭に現われて、

「あれ、あれに見ゆる四輪車の上なる者が、蜀の孔明という曲者です。大王、願わくは昨日の如く、快き大勝を示し給え」