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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
尉霊大望
一
二月に入った。
亭方面ではなお激戦がくり返されていた。蜀軍の兵にはもう必勝の信念がついていたし、呉兵には戦えば必ず負けるものという臆心がこびりついていた。
ところが、その日の戦に、全軍凱歌して、引き揚げてきたのに、どうしたのか夜に入っても関興だけが一人帰ってこなかった。
「見て参れ。気がかりな」
と、帝は張苞にもいいつけ、その他の将にも、手分けして探せよと命じ、深夜まで眠りにつかなかった。
尉霊大望
一
奮迅奮迅、帰るも忘れて、呉の勢を追いかけた関興は、その乱軍のなかで、父関羽を殺した潘璋に出会ったのである。
やわか遁すべき――逃げ走る潘璋を追ってついに山の中まで入ってしまった。が、その仇は惜しや見失ってしまい、道に迷って闇夜の山中をさまよっていたのだった。
一軒の山家から灯がもれていたので、立ち寄って一飯一宿の恩を乞うと、
「さあ、どうぞ」と、ひとりの老翁が柴の戸をあけて内なる一堂へ導いた。あっと、関興はそこに立つや否、愕いて拝伏した。正面の小さい壇に明々と燈火を照らし、亡父関羽の画像が祀られてあるではないか。
「老翁。わしの父とこの家と、どういう縁故があったのか」