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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁

青空文庫

――しかるに何ぞや、いま黙って聞いていれば、魏王がやがて漢朝の代を奪ることも近いであろうから、そのときには、よき官職に取立ててくれと? ……よくそんなことが漢朝の臣としていえたものだ。実に聞くだに胸がむかついてくる。卿らの祖先はいったい、曹操の下僕だったのか。いやしくも歴代朝門に仕えてきた人々の末裔ではないか。泉下の祖先たちはおそらく慟哭しているだろう。――そしてこの金がかく罵ることばを、よくいってくれたと、せめて慰めているにちがいない。ああ、いうだけのことをいって胸がすうっとした。もう用はない。絶交だ。とっとと裏口からでも何処からでも出て行くがいい」

「…………」

耿紀、韋晃のふたりは、思わず眼を見あわせた。

そして、うなずきあうと、

「今のおことばはご本心ですか」

と、左右からすり寄った。

金※(「ころもへん+韋」、第3水準1-91-80)は、なお怒りを醒まさず、

「あたりまえだ。本心でなくてこんなことがいえるか。さあ、文句をいわずに出て行き給え」

と、身をひらいて、扉口を指さした。

三

「先刻からの無礼はおゆるし下さい。実は、あなたのお心を試したのです。