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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
「卿らも、或いはご承知だろうが、亡き太医吉平に二人の遺子がある。兄を吉といい、弟を吉穆という。父の吉平は、知ってのとおり、国舅の董承と計って、曹操をのぞかんとし、かえって事あらわれて、曹操に斬られた者だ。――いま、その兄弟をよんで、われらの企みを話してやれば、おそらく、彼らは、勇躍して、父の仇を報ぜんというであろう。そしてかならず味方の一翼となること疑いないが、卿らはどう思われるか」
「それはぜひ呼んで下さい」
「異存なければ」と、金はすぐ使いを出した。
若い凛々しい男が二人、夜に入ってやってきた。太医吉平の子である。父を曹操に殺され、世にも出ず、人の情けで育てられてきたこの多感な若者たちが、金※(「ころもへん+韋」、第3水準1-91-80)、韋晃などから大事を打明けられて、「時こそ来れり」と、感奮したことはいうまでもない。
かかるうちにその年も暮れた。そして正月十五日の夜は、毎歳、上元の佳節として、洛中の全戸は、紅い燈籠や青い燈を張りつらね、老人も童児も遊び楽しむのが例になっている。
一同は、この夜を、大事決行の時と、手ぬかりなく、諜しあわせていた。