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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁

青空文庫

父蔡※(「巛/邑」、第3水準1-92-59)はこのことを聞きまして、碑のもとに行き、その文を見ようとしましたが、日すでに没し、読むことができませんので、指で石を撫で、筆画を探って読み、感じて、碑背に八字を書きつけましたが、後になって里人が、その八字を刻みつけました。そちらにございますのが、父の筆の跡でございます」

蔡※(「王+炎」、第3水準1-88-13)の指すほうの軸を見れば、

「黄絹幼婦。外孫韲臼」

と八字が書かれてあった。

曹操は、この文を読み下して、蔡にむかい、

「汝、この八字の書の意味を知るか」と訊ねた。

蔡※(「王+炎」、第3水準1-88-13)は、頬を染め、

「父が書きました書、その意を知りたくは思っておりましたけれど、未だにその意味を解しかねております」と答えた。

三

曹操は席にあった大将たちに向って、

「誰か、この文意を解したものがあるか」

と見廻したが、誰も解き得ないと見え、揃ってただ首をうなだれて答える者はない。

すると、そのうちから一人、

「それがし、解き得たように存じます」

と立ち上がった者があった。見れば、主簿の役にある楊修であった。