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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
「匹夫、われを辱めるか、よしその儀なれば、まず※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳の望みにまかせ、彼を持参の柩に納めてやろう」
直ちに、駒を寄せてまたがり、また養子の関平を呼んで云った。
「父が、※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳と戦うあいだ、汝は油断なく、樊城を衝け、魏の援軍、城外三十余里のあなたに来れりと知れば、城兵の気はとみに昂まり、油断していると反撃してくるぞ」
関平は、父の乗馬の口輪をつかんだ。そしてその前に立ちふさがり、
「こは父上らしくもないことです。たとえ※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳がどんな豪語を放とうと、珠を以て雀に抛ち、剣を以て蠅を追うような、もったいないことはなさらないでください。彼が如き鼠輩を追うには、私でたくさんです。私をおつかわし下さい」
「うむ。……まず試みに、おまえが行って当ってみるか」
関羽は子の忠言に、よろこびを示した。父をいさめるようにまで、わが子関平も成人したかと思うのであろう。
「行ってきます。吉左右をお待ち下さい」
若い関平は、たちまち馬上の人となり、部下一隊を白刃でさしまねくと、凛々、先に立って駈けだした。