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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁

青空文庫

――糜芳っ。さあ呉侯のもとへ行こう。いずくんぞ手を束ねて犬死せんやだ。さあ城を出よう!」

彼は剣を収めて、糜芳の手を引っ張った。もちろんこれは虞翻がさずけた策で、関羽の伝令も嘘だし、その使いも偽使者であることはいうまでもない。

糜芳はなお迷っていた。多少の疑いをそれにも抱いたからである。ところがこの時、喊の声や鼓の音が地を震わすばかり聞えてきた――愕然、城壁の上に走り出て見ると、呉の大軍がはや城を囲んでいた。

「なぜ足下は、生きることを歓ばないのだ」

と、傅士仁は、茫然自失している糜芳の腕を組んで、無理やりに城を出た。そして虞翻を介して呂蒙に会い、呂蒙はまた糜芳を伴って孫権にまみえた。

×     ×     ×

魏の首府へ、呉の特使が情報を持って入った。

特使はいう。――呉すでに荊州を破る。魏はなぜこの機会をつかんで関羽を討たないかと。

もちろん曹操は、この形勢を無為に見ているものではない。ただ呉の態度の確然とするまで機をうかがっていたものだ。

「今はよし」と、彼はうごき出した。魏の大軍をひきいて、洛陽の南へ出た。そこからさらに南方の陽陵坡には、すでに先発していた徐晃軍五万が敵に対峙している。