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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
と、手続きを命じた。
その晩、彼は夢を見た。
三頭の馬が、一つの飼桶に首を入れて、餌を争い喰っているそんな夢を見たのである。朝になって、賈へそのことを話すと、賈※(「言+栩のつくり」、第3水準1-92-6)は笑って、
「馬の夢は吉夢ではありませんか。ですから、馬の夢を見ると、民間では、お祝いをするくらいですよ」といって、しきりに気に病む病人をよろこばせた。
いずくんぞ知らん、この一夢は、やがて曹家に代って、司馬氏が天下をとる前兆ではあった、と後になっては、附会して語る人々もあった。冬雲の凍る十二月半ばの頃から、曹操の容態はふたたび険悪に落ちた。一代の英雄児も病には克てない。彼は昼夜となく、悪夢にうなされた。洛陽の全殿大廈も震い崩るるような鳴動を時々耳に聞くのだという。そしてそのたびに、みなぎる黒雲の中から、かつて彼の命の下にあえなき最期をとげた漢朝の伏皇后や、董貴妃や、また国舅董承などの一族があらわれて、縹渺と、血にそみた白旗をひるがえして見せ、また雲の中に金鼓を鳴らし、鬨の声をあげたり、そうかと思うと、数万の男女が、声をあわせてどっと笑ったかと思うと、たちまち掻き消えてしまったりするのだという。