輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
、第4水準2-12-10)を始め、弟君の植をも、ことごとく捕縛して車に乗せ、たちまち、の魏城へ帰ってきた。
憎悪の炎を面に燃やして、曹丕は一類を階下にひかせて、一眄をくれるや否、
「まず、その二人から先に誅殺を加えろ」
と、許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)に命じた。
剣光のひらめく下に、二つの首は無造作に転がった。階欄は朱に映え、地は紅の泉をなした。
そのとき曹丕のうしろにあわただしい跫音が聞え、魂げるような老女の泣き声が彼の足もとへすがった。――ふたりの家臣が目のまえに斬られて、血しおの中に喪心していた曹植が、その蒼ざめた顔をあげてふと見ると、それは自分たち兄弟を生んだ実の母たる卞氏であった。
「あっ……わが母公」
植は思わず伸び上がって嬰児の如く哀れを乞う手をさし伸べると、老母は涙の目できっと睨めつけて、
「植……なぜ先王の御大葬にも会さなかったんですか。おまえのような不孝者はありません」
と、烈しく叱って、そして曹丕の裳を持った手は離さずに、
「丕よ、丕よ。ちょっと、妾のはなしを聞いておくれ。後生、一生のおねがいだから」
と、強ってわが子を引っ張って、偏殿の陰へ伴い、どうか同胞の情をもって、植の一命は助けてあげておくれと、老いの眼もつぶれんばかり泣き濡れて曹丕へ頼んだ。