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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(七)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 371,916 字 · 744 頁
楊鋒は笑っていった。
「実はおれも捕われて、孔明の前に曳かれたのだが、孔明の恩に感じたので、それに報いるため、この一役を買って出たんだ。貴様も降参してしまえよ」
「畜生っ。さては」
暴れ狂っている間に、はや孔明は幕僚を従えて、これへ着いた。驚くべし、楊鋒の五人の息子といっていたのもみな蜀軍の武士たちで、蛮装を解くや否、それぞれ甲鎧をあらためて、孔明を迎える列の端に加わっている。
孔明は孟獲の前に歩を止めた。
「これで五度目ぞ、孟獲。こんどは心服するほかあるまい」
いうと、彼は、捨鉢ぎみになって、
「心服だと。笑わすな。おれはいつ汝に縛られたか。おれの縄目はおれの仲間の裏切者がかけたのだ」
「ひとりの匹夫を屈するため、総帥たる者が手をくだすわけはない。わしの指にでも触れたければ汝も王化の人になれ」
「王化王化というが、おれも南蛮国王だぞ。おれの都は先祖以来銀坑山(雲南省)にあって三江の要害と重関をめぐらしている。そこでおれを破ったらなるほどてめえも相当偉いといってよかろう。だが何だ、これしきの勝ちを取ったからといって、総帥面も片腹痛い」
孟獲の悪口と反抗心は相変らず熾烈だった。