Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lesen Sie 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.005 Zeichen · 262 Bildschirme

Aozora Bunko

新嘗の物忌

。二十三人もある子の母が、吹雪の中に塩を買いに出て倒れたというのも、無論空想だが、基づくところはあったらしく、耳でダイシと聴いて弘法大師、または元三大師や角大師を想像していたのも、起りはやはり尊い神の御子ということであったかも知れない。そう思うわけは我国では、もとは長男長女をオオイコといい、漢字では常に大子と書いていたからである。

新嘗の物忌

この新嘗の祭という口言葉は、もうそのままでは農民の中には残っていない。それでとくの昔に消えてしまったように、本で歴史を読む人は考えているのである。それが私たちの霜月三夜、ニジュウソ(二十三)といい太子講という日と、同じものだったら非常にうれしいのだが、確かな証拠はそうたやすく見つかりそうもない。ただ一つ二つ今でも比べて見ることの出来るのは、昔の新嘗でも宵から暁まで、人が集まって起きていたことと、男と女とが場処を異にして、この一夜の物忌を守ったらしいことである。これも東国に伝わっていた古い歌に、

誰そこの屋の戸おそふるにふなみにわがせをやりていはふこの戸を

というのがある。セというのは男たち、自分の夫や男兄弟のことであった。