Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
鈴音
一
――徐氏は化粧して酒盞を清めていた。
すこし酔うと、
「妻になれ、否か応か」
※(「女+爲」、第4水準2-5-81)覧は、本性をあらわして、徐氏の胸へ、剣を擬して強迫した。
徐氏は、ほほ笑んで、
「あなたのでしょう」と、いった。
「もちろん、俺の妻になれというのにきまっている」
「いいえ、良人の孫翊を殺させた張本人は」
「げっ? な、なんだ」
徐氏は、ふいに、彼の剣の手元をつかんで、死物狂いに絶叫した。
「良人の仇っ。――傅嬰よ! 孫高よ! この賊を、斬り伏せておくれっ」
「――応っ」
と、躍りでた二人の忠僕は、※(「女+爲」、第4水準2-5-81)覧のうしろから一太刀ずつあびせかけた。徐氏も奪い取った剣で敵の脾腹を突きとおした。そして初めて、朱の中にうっ伏しながら哭けるだけ哭いていた。
鈴音
一
孫高、傅嬰の二人は、その夜すぐ兵五十人をつれて、戴員の邸を襲い、
「仇の片割れ」と、その首を取って主君の夫人徐氏へ献じた。
徐氏はすぐ喪服をかぶって、亡夫の霊を祭り、※(「女+爲」、第4水準2-5-81)覧、戴員二つの首を供えて、
「お怨みをはらしました。わたくしは生涯他家へは嫁ぎません」