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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

四

玄徳に否やはあるまい。要するに、彼を呉へ招いて、花嫁の顔を見せただけで済む。いずれ挙式の前後に、機を計って、刺し殺してしまうのだから」

「ははあ。するとつまり彼を殺害するために、婚儀を行うわけですな」

「もちろん、その目的もなく、何でこんな縁談が云い出せるものか」

「それにしても、それがしから呉侯へおすすめ申すのは、どうも少しまずいと思いますが」

「よろしい。貴公はただ側面から、それとなく主君の御意をうごかし給え。仔細のことや此方の謀略は、べつに詳しくしたためて、この周瑜から呉侯へ手紙を書くから」

「いや、そう願えれば、非常に助かります」

魯粛は、彼の書簡を預かって、それを力に呉都へ帰った。そして早速、呉侯孫権にまみえ、ありのままを復命し、また帰路、周瑜から預かって来た手紙も共に差出した。

四

はじめに、玄徳の証文を見たときは、案のじょう、孫権は苦りきって、たちまち、魯粛の上へ大鉄槌でも下しそうだったが――次に周瑜からの書簡をひらいて一読し終ると、

「ウーム、なるほど、周瑜の考えは至極妙だ。これこそ天来の鬼謀というものだろう」

と、しばらく、熟慮にふけり、やがて魯粛には、最初の気色とは打って変って、