Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
四
諸将よ、笑ってくれ」
と、胸を打って、
「哀しいかな郭嘉。痛ましい哉、奉考……ああ去って再びかえらず」
それから、曹仁を近く呼んで、
「予に生命のある限り、赤壁の恨みは必ず、敵国に報いずにはおかん、今は、しばらく都へ帰って、他日の再軍備にかかるしかない。汝はよく南郡を守っていてくれよ。やがて敵の襲撃に会ってもかならず守るを旨とし、城を出て戦ってはならんぞ」と、諭した。
四
この荊州の南郡から襄陽、合の二城をつらねた地方は、曹操にとって、今は、重要なる国防の外郭線とはなった。
で、曹操は、都に帰るに際して、ふたたび曹仁へこう云い残した。
「この一巻のうちに、こまごまと、計策を書いておいたから、もしこの城の守りがいよいよ危急に迫った時は、これを開いて、わが言となし、すべて巻中の策に従って籠城いたすがよい」
また、襄陽城の守備としては、夏侯惇をあとに留め、合※(「さんずい+肥」、第3水準1-86-85)地方は、ことに、重要な地とあって、それへは、張遼を守りに入れた。さらに楽進、李典の二名を副将としてそれに添えた。
こう万全な手配りをすまして、曹操はやがてここを去ったが、左右の大将も士卒もあらかた後の防ぎに残して行ったので、その時、曹操に従って都へかえった数は、わずか七百騎ほどに過ぎなかったという。