Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
二
「丁奉に徐盛ではないか」
「はっ。さようでございます」
「弓箭を帯し、兇兵を連れて、主人の車に迫るなど、謀叛人のすることです。お退がりっ」
「でも、呉侯の御命。また周都督のおさしずでもあります」
「周瑜が何ですか。周瑜のいいつけならおまえ方は謀叛もするというのですか。兄の孫権とわたしのことならば、兄妹の仲です。家臣の差出るところではない」
「いや、あなた様に危害を加えるのではありませぬ。ただ玄徳を」
「おだまりっ。玄徳さまは大漢の皇叔、そして今はわが夫です。ふたりは母公のおゆるしを賜い、天下の前で婚礼したのです。おまえ方匹夫ずれが、指でもさしたら承知しませぬぞ」
柳眉を立て、紅の眦をあげて、夫人はその細腰に帯している小剣の柄に手をかけた。徐盛、丁奉はふるえ上がって、
「しばらく。……しばらくお怒りをおしずめ下さい」
と、あわてて手を振った。
二
夫人は耳もかさない。また怒りの色も収めなかった。いよいよ叱っていうのである。
「おまえ方は、ひとえに周瑜ばかり怖れているのであろう。早く立ち帰って、いま私がいった通りに、周瑜に伝えるがよい。もし周瑜がおまえ方を命に従わぬ者として斬ったなら周瑜のごとき匹夫、立ちどころに私がこの剣で成敗してみせる」