Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
五
――行軍には、まず韓当、黄蓋を先鋒とし、大小の兵船五百余艘、三江の岸へさして進み陣地を構築せよ。蒋欽、周泰は第二陣につづけ。凌統、潘璋は第三たるべし。第四陣、太史慈、呂蒙、第五陣、陸遜、董襲。――また呂範、朱治の二隊には督軍目付の任を命ず。以上しかと違背あるな」
五
その朝、諸葛瑾はひとり駒に乗って、街中にある弟孔明の客館を訪ねていた。
急に周瑜から密命をうけて、孔明を呉の臣下に加えるべく説きつけに行ったのである。
「おう、よくお越し下された。いつぞや城中では、心ならず、情を抑えておりましたが、さてもその後は、お恙もなく」
と孔明は、兄の手をとって、室へ迎え入れると、懐かしさ、うれしさ、また幼時の思い出などに、ただ涙が先立ってしまった。
諸葛瑾も共に瞼をうるませて、骨肉相擁したまま、しばしは言葉もなかったが、やがて心をとり直して云った。
「弟。おまえは、古人の伯夷叔斉をどう思うね」
「え。伯夷と叔斉ですか」
孔明は、兄の唐突な質問をあやしむと同時に、さてはと、心にうなずいていた。
瑾は、熱情をこめて、弟に訓えた。
「伯夷と叔斉の兄弟は、たがいに位を譲って国をのがれ、後、周の武王を諫めて用いられないと、首陽山にかくれて、生涯周の粟を喰わなかった。