Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
四
「そちが行ってくれれば申分はない。頼むぞ」
安心して、玄徳は彼をやった。糜竺はかしこまって、直ちに、一帆の用船に、薫酒、羊肉、茶、そのほか沢山な礼物を積んで、江を下った。
呉陣の岸について、番の隊将に旨をつたえ、すぐ本営に行って周瑜と会った。
「これは、ねんごろな陣見舞いを」
と、周瑜は快く品々をうけ、また使い糜竺をもてなしはしたが、
「どうか、ご主君劉予公へ、よろしくお伝え賜りたい」
と、どこかよそよそしく、孔明のうわさなどには、一切ふれてこなかった。
四
翌日、また次の日と、会談は両三回に及んだが、周瑜はいつも、話題の孔明に及ぶことを避けていた。
糜竺は三日目の朝、暇を告げに行った。すると、周瑜は初めて、
「孔明もいまわが陣中にあるが、共に曹操を討つには、ぜひ一度、劉予公も加えて、緊密なる大策を議さねばなるまいかと考えておる。――幸いに、玄徳どのが、これまで来会してくれれば、これに越したことはないが」と、いった。
糜竺は、畏まって、
「何と仰せあるか分りませんが、ご意向の趣は、主君劉予州にお伝えしましょう」
と約して帰った。
魯粛はそのあとで、
「何のために、玄徳を、この陣中へお招きになるのですか」