Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

断じて彼を生かしておけんという信念をおれは改めてここに固めた」

「理由なく彼を殺せば、一世の非難をうけましょう。呉は信義のない国であると謳われては、呉のために、どうでしょうか」

「いや、私怨をもって殺すのはいけないだろう。しかし公道を以て、公然殺す方法がなくもあるまい」

数日の後、軍議がひらかれた。呉の諸大将はもちろん、孔明も席に列していた。かねて企むところのある周瑜は、評議の末に、ふと話題をとらえて、

「先生、水上の戦いに用うる武器としては、何をいちばん多量に備えておくべきでしょうか」

と、孔明をかえりみて質問した。

「将来は、船軍にも、特殊な武器が発明されるかもしれませんが、やはり現状では、弩弓に優るものはありますまい」

孔明の答えを、思うつぼと、うなずいて見せながら、周瑜はなお言葉を重ねた。

「むかし周の太公望は、自ら陣中で工匠を督して、多くの武器をつくらせたと聞きますが、先生もひとつ呉のために、十万の矢をつくっていただけまいか。もとより鍛冶、矢柄師、塗師などの工匠はいくらでもお使いになって」

「ご陣中には今、そんなに矢がご不足ですか」

「されば、江上の大戦となれば、いま貯蔵の矢数ぐらいは、またたく間に費い果たして、不足を来すであろうと考えられる」