Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
四
船上に登って、糜竺が、こう拝伏して告げると、周瑜は尊大に構えて、
「劉皇叔には、今どこにおらるるか」
と、質し、すでに荊州の城を出て、貴軍の到着を待っていると聞くと、周瑜は、
「こんどの出陣は、蜀を取って、皇叔に進上せんためであって、まったく貴国の為に働くのであるから遠路を来たわが将士には、充分なもてなしと礼をもって迎えられよ」
と、特にいった。
四
唯々諾々である。糜竺は命ぜられるまま、倉皇として帰って行った。
そのあとから周瑜もすぐ上陸した。江上一帯に、兵船の備えを残して、陸路、荊州へおもむいた。
ところが、公安まで来ても、劉玄徳の出迎えはおろか、小役人の迎えにも会わない。
「荊州までどのくらいあるか。あとの道のりは?」
心に怪しみながら周瑜がたずねると、
「もうわずか十里しかありませぬ」と、彼の幕下たちも眉をひそめ合っている。
「はて。いぶかしい?」と、休息しているところへ、先手の斥候が馬をとばして来て、
「何か、様子が変です。はるか見渡すかぎり、人の影も見えず、荊州の城を望めば、まるで葬式のように、二旒の白旗がしょんぼりなびいているだけなんです」
周瑜は、聞くや否、