Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme
懇篤な返書とともに極めて綿密な一計をさずけて来た。すなわち曰う。
明夕、馬超ヲ招イテ、宴ヲナスベシ。油幕ノ四囲ニ枯柴ヲ積ミ、火ヲ以テマズ巨鼠ヲ窒息セシメヨ。火ヲ見ナバ曹操自ラ迅兵ヲ率シテ協力シ、鼓声喊呼ニツツンデ馬超ヲ生捕リニセン。
韓遂は翌日、五旗の腹心をあつめて、協議していた。曹操からいってよこした策は必ずしも万全と思えないからであった。
「いま招いても、馬超のほうでこれへ参るまい」
韓遂の心配はそこにある。
「いや、案外来るかもしれませんよ。将軍が、謝罪すると仰っしゃれば」
楊秋がいうと、侯選も、
「何といっても、若いところのある大将だから、口次第ではやって来ましょう」と、いう。
李湛もまた、
「弁舌をもって、きっと、馬超を案内して来ます。その点はわれわれにお任せ下さい」
と自負して云った。
では、時刻を待つとて、油幕を張り、枯柴を隠し、宴席の準備をした。そして韓遂を中心に、まず前祝いに一献酌み交わして、手筈をささやいていると、そこへ突然、
「反逆人どもっ。うごくな」と、罵りながら入ってきた者がある。
見ると、馬超ではないか。
「あっ。……これは」
不意をつかれて、狼狽しているまに、馬超は剣を抜くや否、韓遂に飛びかかり、