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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(五) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 325.249 Zeichen · 653 Bildschirme

Aozora Bunko

兵学談義

一

日は暮れたが、焔は天を焦し、渭水のながれは真っ赤だった。

兵学談義

一

戒めなければならないのは味方同士の猜疑である。味方の中に知らず知らず敵を作ってしまう心なき業である。

が、その反間苦肉をほどこした曹操のほうからみれば、いまや彼の軍は、西涼の馬超軍に対して、完全なる、

敵中作敵

の計に成功したものといえる。

味方割れ、同時に、和睦の決裂だ。――馬超は、自らつけた火と、自ら招いた禍いの兵におわれて、辛くも、渭水の仮橋まで逃げのびて来た。

かえりみると、※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳、馬岱ともちりぢりになり、つき従う兵といえば、わずか百騎に足らなかった。

「やあ、あれに来るは、李湛ではないか」

西涼を出るときは、八旗の一人とたのんでいた旗本。もちろん味方と信じていると、その李湛は、手勢をひいてこれへ近づくや否、

「や、あれにおる。討ち洩らすな」

と、自身も真っ先に、鎗をひねって、馬超へ撃ってかかった。

馬超は驚いて、

「貴様も謀反人の片割れか」

赫怒して、これに当ると、李湛は、その勢いに恐れて、馬をかえしかけた。

すると、一方からまた、曹操の部下于禁の人数が、わっと迫り、于禁は軍勢の中にもまれながら、弓をつがえて、馬超を遠くから狙っていた。